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オープンソースアイコンのライセンスをわかりやすく解説

更新日 · 8 分で読めます

「無料アイコン」だからといって「ルールがない」わけではありません。オープンソースのアイコンセットには必ずライセンスがあり、商用利用できるか、作者のクレジット表記が必要か、アイコンを改変したらどうなるかが決められています。うれしいことに、人気のセットの多くはほとんど何でもできる寛容なライセンスを採用しています。このガイドでは、Iconyz で見かける各ライセンスをわかりやすく解説します。

これは実用的な概要であり、法的助言ではありません。最終的に有効なのは、各アイコンセットのページにリンクされたライセンス本文です。重要な製品では弁護士に相談してください。

結論から言うと

Iconyz にある 238 のアイコンセットのうち、108 が MIT ライセンス、52 が CC BY 4.0、31 が Apache 2.0 です。商用利用を禁止しているのは 2 つだけです。一般的な Web サイトやアプリで、各ライセンスが何を意味するかをまとめました。

ライセンス商用利用作者のクレジット改変を同じライセンスで共有例
MIT、ISC、BSD可ライセンス表記を残す不要Tabler、Lucide、Phosphor、Fluent UI
Apache 2.0可ライセンスと NOTICE(あれば)を残す不要Material Design Icons、Material Symbols、Carbon
CC0、Unlicense可不要不要Simple Icons、SVG Logos
CC BY 4.0 / 3.0可必要(見える場所に)不要Twitter Emoji、Solar、Game Icons
CC BY-SA可必要(見える場所に)必要(改変したアイコン)OpenMoji、Arcticons
CC BY-NC(-SA)不可必要条件によるCustom Brand Icons、PrestaShop Icons
OFL 1.1可ファイルにライセンスを同梱必要(改変したフォント)Material Design Iconic Font
GPL、MPL可ライセンスを残す必要(改変したファイル)Dashicons、Circum Icons

MIT・ISC・BSD・Apache 2.0

これらの寛容なライセンスはソフトウェア向けに作られたもので、コードのパッケージとして公開されているアイコンセットでよく使われています。アイコンの利用、複製、改変、アイコンを含む製品の販売が認められています。条件は 1 つだけです。アプリのバンドル、テーマ、npm パッケージなどでアイコンを再配布する場合は、著作権表示とライセンス本文を含める必要があります。

実際には、多くのチームがほかの依存関係と一緒に「オープンソースライセンス」や「サードパーティライセンス」のページにライセンスを載せています。アイコンごとに作者名を表記する必要はありません。

Apache 2.0 には、ライセンスのコピーを含める、プロジェクトに付属する NOTICE ファイルを残す、ファイルを変更した場合はその旨を明記する、といった細かな条件が加わります。特許権の許諾も含まれるため、Google や IBM などの大企業が好んで採用しています。

CC0 と Unlicense

これらは、法律で認められる範囲で作品をパブリックドメインにするものです。クレジットなしで、アイコンを自由に使えます。ただし、パブリックドメインが対象とするのは著作権だけです。Simple Icons のような CC0 のロゴセットも、描かれているのは商標です(後述)。

CC BY 4.0: クレジット表記で自由に利用

クリエイティブ・コモンズ 表示(Attribution)は、2 番目によく使われているアイコンライセンスです。アイコンを商用利用したり改変したりできますが、適切なクレジットを表示する必要があります。

  • 作者の名前
  • ライセンスへのリンク(creativecommons.org/licenses/by/4.0/)
  • 可能であれば、出典へのリンク
  • アイコンを改変した場合は、その旨の記載

クレジットは媒体に応じた妥当な形で表示します。サイトのフッターの 1 行、「このサイトについて」や「クレジット」のページ、アプリの設定画面などがよく使われます。ユーザーが目にしないファイルにライセンスを置くだけでは、一般に CC BY の条件を満たしません。

CC BY-SA: 継承

CC BY と同じ条件に、もう 1 つ条件が加わります。アイコンを描き直したり、色を変えたり、組み合わせたりして改変した場合は、その改変したアイコンを同じ CC BY-SA ライセンスで公開しなければなりません。改変していないアイコンを製品で使うだけなら、製品自体が CC BY-SA になることはありません。

CC BY-NC: 商用利用不可

「NC」は非営利(Non-Commercial)の意味です。主に商業的利益や対価を目的としたものには使えません。ほとんどの企業サイトや有料アプリがこれに当たります。個人や教育目的のプロジェクトだけで使うか、作者に商用ライセンスを相談してください。

SIL Open Font License(OFL)

アイコンフォントでは OFL がよく使われます。商用を含むあらゆるプロジェクトでアイコンを使え、フォントをソフトウェアに埋め込んだり同梱したりできます。ただし、フォントファイル単体を販売することはできません。フォントを改変した場合は OFL で公開する必要があり、元のフォントの予約名は使えません。

GPL と MPL

これらのコピーレフトライセンスは、主に Dashicons のような WordPress 関連のセットで使われています。商用利用は可能ですが、アイコンファイルを配布する場合は、改変の有無にかかわらず、同じライセンスで本文を添えて配布しなければなりません。大きな製品に組み込んだ画像に GPL がどう適用されるかは議論が分かれるため、クローズドソースのソフトウェアを配布するなら、寛容なライセンスのセットを選ぶか弁護士に確認してください。MPL 2.0 は範囲が狭く、コピーレフトが適用されるのは改変した MPL のファイルだけです。

ブランドロゴと商標

SVG Logos や Simple Icons などのロゴセットは寛容なライセンスですが、ロゴそのものは各所有者の商標です。「GitHub でログイン」「Slack と連携」のように製品を指し示す目的であれば、各ブランドのガイドラインに従って使えるのが一般的です。ロゴを改変したり、ブランドのお墨付きがあるかのような使い方をしたりしないでください。

クレジットの書き方

良いクレジットにはタイトル、作者、出典、ライセンスが含まれます。Iconyz の各アイコンセットのページには、作者とライセンスへのリンクが表示されています。例:

アイコン: "Twitter Emoji"(作者: Twitter)、CC BY 4.0
(https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/)
<p class="credits">
  絵文字: <a href="https://github.com/twitter/twemoji">Twitter</a>、
  ライセンス: <a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/">CC BY 4.0</a>
</p>

MIT、ISC、BSD、Apache のセットでは、代わりにサードパーティのライセンス表記にライセンス本文を追加します。

Tabler Icons — MIT License
Copyright (c) <年> Paweł Kuna
Permission is hereby granted, free of charge, to any person obtaining a copy…

著作権表示の行は、セットのページからリンクされている LICENSE ファイルから正確にコピーしてください。

チェックリスト

  1. アイコンセットのページを開き、ライセンスの行を確認する。
  2. 商用プロジェクトなら、NC のセットは避ける。
  3. CC BY や CC BY-SA なら、見える場所にクレジットを表示する。
  4. MIT、ISC、BSD、Apache、OFL、GPL なら、製品にライセンス本文を同梱する。
  5. ロゴなら、ブランドのガイドラインに従い、改変しない。

クレジット表記をまったく不要にしたい場合は、カテゴリから探し、ライセンス表で MIT、Apache、CC0 のセットを選びましょう。たとえば UI 24px アイコンです。アイコンセットの選び方もあわせてご覧ください。